ラリー参戦記②~ポールリカール編

こんにちは。Team浪漫の林です。前回の投稿から結構時間が空いてしまいました。面目ない次第であります。今回はラリー前のポールリカールでの整備について書こうと思います。 コロナで在宅の皆様の息抜きとなれば幸いです。

私たちは1/25~1/29にかけて、フランス・ポールリカールサーキットのピットを無償で提供いただき、ラリー前の最終整備を行いました。ポールリカールはマルセイユ近郊に位置する、F1フランスグランプリの舞台である由緒正しきサーキットです。 そんなところで整備できるなんてなんとも贅沢なお話です。とはいえ私がF1を見始めたころのフランスGPはマニクール開催だったので、近年復活を遂げたポールリカールのイメージはあまりありませんでした 。私は航空券代をケチって、ニース・コートダジュール空港へ飛び、そこからTGVでオバーニュへ向かい、そこから車を利用しました。トゥーロンからでも距離的には変わらないかもしれません。公共交通の便は最悪なのでレンタカーを使った方がよさそうです。フランスGPを見に行く方はご参考にしてください。

エントランス

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ポールリカールの朝は早い。私にとってのポールリカールでの整備初日。5時か5時半くらいに起床して、まだ暗い中ベンツに乗り込んでポールリカールへと向かいます。霧?がすごくて全く前が見えず、先生は窓から顔を出して運転していました。朝焼けに染まるポールリカールを眺めながら整備を開始します。

朝日に染まるポールリカール

私は、レビンの車速センサ取り付けに取り組みます。車速センサ取り付け用のブラケットは睡眠を犠牲にして木村が頑張ってつくってくれたものでした。現物あわせで穴開ける必要があったので、電ドリで気合で穴をあけます。不器用なのでいつも精度が大変なことになるため、ドリルにはいい思い出がありません。覚悟を決めて穴の位置を決めて、穴あけを行います。精度はいまいちですが、何とかつきそうなので一安心です。それにしても学園生は本当に作業が的確で速いです。

昼食はパンにチーズと野菜とハムを挟むというシンプルな物。チーズとハムがうまい。ヨーロッパの中でもやっぱりフランスは飯がうまかった気がします。

午後。いよいよ車速センサを取り付けます。ところがここで問題が発覚。車速センサは前2輪両方につけるのですが、制作・持参したブラケットは一個。非常にものすごく焦ったのですが、寺田さんのトレノ専属メカニックである青木さんに予備のブラケットをお借りしてことなきを得ます。本当に感謝しかありません。鈴木と一緒にセンサを取り付け、配線を組み、一応動作確認も完了。副リーダーには頼りっぱなしです。レキには間に合いそう。よかった。。。その他諸々を終えて、レビンとチェリーについては明日レキに行く準備がほぼ整います。とはいえまだステッカー貼ってないんだよな。。。

ポールリカールは5時撤収。早起きで早く帰れるのでこのころは結構健全な生活でした。レビンとチェリーは宿に持ち帰って残りの作業(ステッカー)を行うことに。私はレビンに乗って宿に向かいます。初めての右車線。久々のレビン。めちゃ窓曇って、何も見えなません。とはいえレビン、エンジンは絶好調だし、灯火類も問題なさそうでした。ランナバウトとかに戸惑いながら宿についていったん夕食。

夕食後、霧雨の中、宿の駐車場でステッカーを貼ることに。一同凍えながら貼っていきます。なぜかリーダーはサンダルでした。生命力すごい。ステッカー貼りを終えて寝たのは3時くらいでした。

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この日も5時半くらいに起床、眠いけどアドレナリンで起きてしまいます。まだ暗い中ポールリカールに向かいます。周辺は本当に森の中という感じで、本当に暗いです。

ピットの様子。奥に写るのは日産チェリークーペx1-r

この日はまず、レビンとチェリーの最終チェックを行いました。レビンとチェリーはレキを行うため、一部のメンバーはサポートとして同行します。残されたメンバーはキャンターへの荷詰めとか掃除とか、撤収準備を始めます。この日は時間に余裕があったので、ポールリカールのグッズを買ったりしました。店のお姉さんの厚意でボールペンと去年のF1のネックストラップをもらいました。グッズはどれもフランスならではのいい感じのデザインのものが多かったです。フランスGP観戦に行かれる方は参考までに。。。レキ途中、チェリーはラリコンがうまく動かず引き返すことに。宿にキャンセルの旨を電話しましたが半端ない語彙力のなさに萎えました。勉強します。。。

この日はPVの撮影か何かで、サーキットでポルシェ・ケイマンとアウディTTが走行している様子を走行中のポルシェ・カイエンのトランクからカメラマンが撮影していました。もちろんカイエンのトランクは全開です。プロカメラマンはすごいですね。振り落とされそうです。

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この日も5時半起床。ポーリカ(ポールリカールの略称)行っていったん宿に帰ってくるものだと思っていたらそうでもないようで、大急ぎで散らかった荷物をザックにぶち込み、ベンツに飛び乗ります。なぜかこの日だけ門のところで止められ、サインを書かされました。フランスは英語を話してくれない人も多いのですが、僕はフランス語はさっぱりわかりません。互いに身振り手振りと片言の英語で何とか意思疎通を図ります。

この日はチェリーのトリップ、タイヤ交換などで全体的に結構バタバタしていました。正直何をしていたか定かではないのですが、掃除と、荷物の積み込みと、ホンダのディーラーとやりとりしたり、日本に電話したり。今回はタイヤ交換から荷物の保管まで、ニースのホンダディーラーにお世話になりました。にしてもホンダってすごい。ホンダで世界がつながります。記念撮影をしてから昼過ぎくらいに出発し、ニースへと向かいます。

私はシビックを運転。ポールリカールから高速の入り口まではずっとワインディング。緩い山を下っていきます。眺めも最高で本当にいい道でした。軽い車は楽しいですね。キビキビ走る感じです。途中給油して、google先生に道に迷わされたりして、高速にたどり着きます。給油も一苦労です。支払い方が違ったり、手順を間違えたり、入ったレーンに欲しい油種がなかったり。。。結構苦労しました。高速からはずっと道なりです。フランスの高速は本当にまっすぐな区間が多く、景色はそんなに変わりません。フランス人はかなりかっ飛ばすので、進路変更が恐怖でした。そんなこんなでニースに到着。海沿いを走ります。本当に景色がいい。

ポールリカール近くのワインディングからの景色

宿に到着し、チェックインしに行ったもののデポジットを払おうとするとカードがはじかれるトラブルが発生。何人か試したものの全員失敗。その場で20%払い、翌日残りを払うということになりました。結局残りは払っていないし、そもそも受付に人がいなかったり、フランス人は適当ですね。宿は迷宮という感じで、どこに何番の部屋があるか本当にわかりませんでした。そして部屋が狭かった。普段はリゾートマンション的な感じでかなり長期で滞在する場所のようです。オフシーズンだとこういうところはかなり安くなります。冬とはいえニースは暖かく、景色も最高でした。とはいえ整備している際は全く景色は見えないのですが(笑)

宿から山を望む。斜面に家が張り付いている。

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